15年11月に、皆子山に登る途中、沢で濡れた石で滑ってザブン!その拍子に、沢の石に頭を強打したむなく退散してから、いつか行きたいと思っていた。
先日、Saさんから「皆子山に行きませんか?」と連絡があり、一つ返事で「行く」と行った。
すこし、前回のことがトラウマになり不安で、当日まで迷っていたが、何とか集合地まで行ってSaさんをはじめ同行のみんなと会って決心がつき、登山口の平(だいら)に向かうバスに乗り込んだ。
平について、すぐに登山口に向かう雪道を進む。まだ、アイゼンは付けないで進むが、15cmほどの積雪は、つぼ足とはいえ中々厄介だ。(ふみ後の歩幅と自分の歩幅が合わない)しばらく雪の林道を進み、いよいよ登山口に。以前利用していた登山口手前の橋が流されてから、少し手前から新しい道が拓かれているが前回もたいへんだったこの道を登り始める。
山の斜面に人が一人通れるほどの細い道を登り、一つ目の尾根を越えてV時谷に降り、渡渉して再び急な対岸を登り尾根を越えて本来の沢に降りる。前回は、ここら辺で渡渉するときに沢の押しで滑って川にどぶんと飛び込み、その拍子に沢の石に頭を強打して流血に至ったという次第。今回も、そんな恐怖があったが、慎重に渡渉を繰り返し何とかクリアしていく。やがて、沢を離れてなおも急な斜面をジグザグに登って、なんとか皆子山荘に到着。懐かしい三角屋根の山小屋だ。今日のリーダーのSaさんから、京都某大学のワンゲル部が50年前に建てた創建当時の苦労話を聞かされる。50年たった今もそのままの姿で有るのは、創建当時の彼らに加えて、受け継いできた交配諸氏の努力のおかげで、今日こうして利用できるのはとても有りがたい。
ほっとして、とりあえず昼食をとる。
そうこうするうち、Saさんの友人夫婦が到着。皆小山山頂を踏んだ後こちらに下って来たということだ。後で聞いた話だが、KaさんというSaさんの友人は、文筆家で「山・岩・沢・雪」という本を出しておられる方だ。(帰り別れる前に、一冊買わせていただいた)
さて、食後はどうしますか?という話になったが、僕は前回のこともあるから、今日はここまでこれただけで十分ということで、山頂への挑戦は辞退。ほかの人たちで行ってきてということを伝えたが、結局みんな山頂への挑戦は止めということになった。(後の祭りだが、やっぱり行っておいた方が良かったかな?)
そんなこんなで、それから山荘に入って、持参したウィスキーやワインを飲み、夜になったら鍋を囲んで長い夜を過ごす。