全縦迫る3日ほど前から、右ひざに違和感。
あっ、こりゃあかん!と思ったけど、もう行くしかない。
何とかしないと、といろいろ試してみた結果、登るときはちょっと高い目に膝を上げると痛みがなくなるのを発見。これで行くことにする。
当日は朝3時起床。4時に送迎バスでホテルを出る。スタート地点の須磨浦公園に着くとすでに長蛇の列。最後尾に並んでまもなく仲間のKeyさんが前に仲間が集まっているのでちょっと悪いと思ったけど合流する。
5時のスタートチェックをしてもらって、出発。
まず、真っ暗な須磨浦公園の階段をヘッデン(ヘッドランプ)を点けて旗振山に登る。まだ充分に目覚めていないようで時々中途半端な踏み出しで膝がピリッと痛む。いかんいかん、もっと膝を上げて。
旗振山の展望台について下を見るとまだ真っ暗。明石大橋も最上部の点滅が見えるだけ。ここからは少し平行道を行く。快調。
まだ目覚めていない高倉台の住宅街を、静かに通過。いよいよ最初の難関、栂尾山の超長い階段を登る。ここは毎年大渋滞すると言うが、順調に登る。しかしきつい。登りきって山頂を過ぎ、横尾山を過ぎてスリル満点の須磨アルプスの岩稜地帯を通過。
2年前にはここから朝日が見えたけど、今日は曇っていて見えない。
東山を越えて、妙法寺に下り前半で一番嫌いな高取山の登りに取り付く。何回きてもこののぼりは苦しい。いつもここでペースが落ちる。
いくら登っても同じ風景が期待を裏切る。やっとのことで高取神社下の道を通り過ぎて休憩所に着く。待望のバナナを50円で買って食べる。美味しい。食べている間に、のぶさんとのんちゃんに抜かれる。まあいいか。
高取山を降りると今度は円山の住宅街を過ぎるが、ここは坂の町山の中よりつらいアスファルトのぼりが苦しい。
最後の練習会のときの出発地点に8時半に着く。ここからさらに40kmあるのだ。あーあ。ここで、のんちゃんに追いつく。
今までは、ここでちょっと休むのだけど、先も長いので通過する。しばらくは平坦な森の中の道、やがて行く手に大きなダムが現れる。その前の橋を渡ったところから、今度は菊水山へののぼりが始まる。標高差わずか200mくらいだがかなりキツイ。でも、ところどころの真っ赤な紅葉が疲れを癒してくれる。景色も楽しまなくちゃ。途中ゴム製?の段差の高い黒い階段が5.6箇所ある。でもここまでくればあと少し。途中の階段の踊り場からは神戸の町が綺麗に見える。そこを過ぎると、やっと菊水山頂上に到着。第一チェックポイントだ。
9時45分ここで、はんこを押してもらって、本隊のmayumiさんにメールしようとしたら圏外の表示。しかたなく、水分補給をして先を急ぐ。
天気は上々、次の目標鍋蓋山へはまた急なくだりを降りて、道路をまたぐ天王吊橋を渡って、また急登りを行く。こののぼりも嫌いなのぼりだ。しかし、今年は快調に頂上に着く。すみこさん、なべぞうさん、のぶさんに会う。またそれぞれ出発し穏やかな下り坂を大龍寺へ。
大龍寺では毎年参加されていて今年は膝の故障で断念された森の音さんご夫婦が迎えてくれた。うれしい。
バナナとジュースを頂いて、なべぞうさんと写真を撮ってもらって出発。アスファルトのくだりを行き市が原に着くと、付近は紅葉ですばらしい景色。
ハイカーがたくさん楽しんでいた。桜茶屋でトイレ休憩をして最後の難関、摩耶山に向かう。
ここも、何度登ってもペースがつかめないのぼりで、何度も景色に裏切られながらなるべく休まないように登る。
ようやく、全コースの中間地点、学校林道出合に着きちょっと休憩。
これをちょっと下って登り返すとコースの難関は大方終わってしまう。がんばるぞ!
ここからのアップダウンは、結構岩稜地帯を通るが今までの苦しさを考えると目標も見えてずっと楽だ。へとへとになりながら摩耶山頂上に着いたら13時過ぎ。
チェックのはんこをもらいに行くと、マイミクのakiraさん、camelliaさん、あこがれ3号さんが迎えてくれた。感激!
ありがとう。差し入れのチョコレートを梅干をもらった。寒い中長い間
舞ってくれた彼女らにお別れして、囲炉裏村のしんさん、えりさん、豊君、蓮さんの待つ東屋に行き大休憩。弁当を食べ差し入れのスープとケーキを頂いて先を急ぐ。おっとその前に、チェックポイントのすぐ横で、ホットレモンサービスをやっていたので2杯も頂いて元気出して出発。山頂付近の真っ赤な紅葉を楽しみながら、アゴニー坂を通り、車がビュンビュン通るアスファルト道をしばらく行く。穂高湖の入り口を過ぎて再び山道に入る。これが、結構きつい階段の道が続く。右の膝をかばっているせいか、左の腰が少し痛くなってくる。
再び、アスファルト道に出たところで、さっきのマイミクの3人がまた待っていてくれて感激。後から来たhidetyanも一緒になって休憩。梅干などを頂く。ひと息ついて待っていてくれた3人と一緒にしばらく歩く。akiraさんは、辛気臭いと先に行ってしまう。
六甲郵便局前を過ぎる。去年までは甘酒サービスをやっていたが、今年は民営化でやっていない。なーんだ。
記念碑台で3人と別れ、こんどはすみこさんと合流、ゴルフ場の間を通って稜雲台に着く。流石に日曜日と有って人が多い。駐車場の紅葉が綺麗だ。
トイレ休憩しているうちに、二人と別れてしまう。
ここまで来たのでもう完走は間違いない。再び一人で歩く。しばらく行くと、なにやら真っ赤なおじさんがこっちに向かって手を振っている。
「誰?」じゅんさんだ。寒い中を永い間立っていてくれたんだ。おおきに。
ちっちゃな甘いみかんと飲み物を頂き、本隊がかなり遅れているというので後から追いついてきた、みやちゃんと3人で宝塚まで歩くことにする。強い見方の登場である。
ちょっと危なっかしい車道の脇を通っていると、後ろから来たsmochさんがビュン!と抜いていった。途中ショートカットし一軒茶屋を過ぎ、4時ごろ東六甲のチェックポイントに到着し最後のはんこを貰う。
あとは、宝塚までの長がーい下りを残すのみとなる。だんだん日が暮れて行き、大平山の手前からヘッデンを点けて歩く。ところどころに立ってくれているボランティアの人は、寒い中ご苦労さんだ。大平山で最後の休憩をしてみかんを食べ、ラストスパート。といっても塩尾寺(えんぺいじ)までの道はもう漆黒の闇の中。ヘッデンの行列が続く。くだっても下ってもなかなか着かない。黙々と歩き最後の厳しい下り坂を抜けてやっと塩尾寺に着いた。やれやれであるが、ここからの傾斜のきついアスファルト道も馬鹿に出来ない。スピードを抑えているつもりでも思わず早くなってしまう。もう膝が悲鳴を上げている。もう気力だけ。
塩谷川沿いの道にでて19時ごろゴールの公園に着いた。ふーっ!
完走証と記念の盾を貰って、じゅんさんに写真を撮ってもらう。そこへこまくささんも激励に駆けつけてくれてまたまた感激。その後みんなの待つ眠々に急ぐ。早くにゴールして、もうすでに出来上がっているみんなと合流して乾杯!ビールが旨い。
しかし、本隊はこの店の閉店に間にあわないと連絡があり残念だ。
閉店になったので、残っているみんなでゴールまで迎えに行こうということになり、ゴールで待つと9時15分ごろようやくゴール。
われわれ参加者全員完走ゴールとなった。いやあ、よくやったね。
2年ぶりの六甲全縦に参加して、不安があったもののナントカ完走できてまだ、やれる自信が着いた。前回はもうこれっきりと言う決意で望んで実際去年は参加しなかった。
今年になって、体力がまだあるのか試してみたくて再挑戦したが、タイムこそ今までと変わらなかったけど、膝の痛み、腰の痛みはあったが
もうコレっきりという気も起こらなかった。何かが、変わっている。
いつまで出来るか知らないが、さて、来年はどうするかな?
長い拙い日記に付き合っていただいて有難うございました。
コレにて落着。
by take4ni4da
| 2007-11-11 22:35
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