もうだいぶ前のヤマケイ関西WALKに出ていた記事で、篠山街道を歩くというのがあった。一度歩いてみようと思っていたが、いままで果たせなかった。
ところが、先日学校時代からの友人が、天皇陵や神社が多いので歩いてみたいというので、ちょっと下見に行ってきた。
盆休みの最中、ちょっと暇が出来たのでその気になったが、折りしも猛暑による熱中症で死んだ人も居るというニュースのさなか、まあ、いけるとこまで行こうと腰を上げた。
9時にJR丹波口を降り立ち、まずその記事の出発点である「島原大門」に向かう。
島原大門から、日本最古の花街「島原」の古いたたずまいの中を歩き、JRのガードを七条通りまで出る。ガードをくぐると右手には京都市中央卸売市場がある。そのまま七条通をひたすら西へ西へ。七条西小路を過ぎると道は急に狭くなる。街道筋らしいふるい家が目立つ。
葛野大路を過ぎると、道は大きく左にカーブしやがて桂川の堤に上る。桂大橋を渡ると西北角に立派な常夜燈が建っていて道を挟んで向こう側が桂離宮だ。観光客がウロウロしていて離宮の前には「中村軒」という和菓子屋があり結構流行っていた。その前のバス停のベンチでよっこらしょっと腰を下ろして休憩。やっぱり暑い。
尚も西へ。阪急桂駅の南の踏切を渡ると樫原といわれるところである。松尾大社の関連と思われる神社があり松尾七社の一大宮とある。
しばらく樫原の宿場町の雰囲気を楽しみながら歩く。本陣といわれる玉村家の近くには昔旅人をもてなした民家の玄関に折りたたみ式のベンチ、バッタン床机がある。道は次第に上り坂になり三宮を過ぎると竹林の中の道になりやがて国道9号線を渡る。空を見上げると黒い雲が不気味にわいている。雨でも来るのかなあ。国道を行かずにまっすぐ進むと、大枝(おおえ)小学校前を通り西山沿いの道を行く。しばらくして右に兒子神社がある。入り口の水道で頭から水をかぶり涼をとる気持ちがいい。本殿の前の拝殿に腰掛けて休憩を取る。今日は飲み水がもうペットボトル3本空いてしまった。風が涼しくて気持ちがいい。
気を取り直して、なおも西に進むとすぐに大枝(おおえ)神社があるちょっと寄り道してお賽銭を上げてパンパン。
道は国道9号線と合流する。手前に沓掛の関所跡とガイドブックにあるが分からない。
合流した向に西山霊園の入り口があり、そちらのほうに横断して9号線に沿って歩く。
横を、大きなトラックがビュンビュン通り過ぎて、ちょっと怖い。道は緩い登り勾配になっている。後トンネルまでどれくらいだろうと思いながら炎天下、影をたどりながら歩く。道端の電光掲示の温度計は30度と出ている。うんざりしたころ、やっとトンネルが見えてきた。さて、老の坂峠に上る道は何処だろうと探すと、トンネルの少し手前に左のほうに入る道があった。峠までどれくらい登るのか、きつかったらいやだなあと思いながら登っていくと、難なくT字路に突き当たり右へ行くと旧峠のようだ。地図にはここを左に行くと酒呑童子の首塚が有ると書いてあるので、そちらによることにする。山間の狭い田んぼの中、2軒の廃屋と見られる建物を通り過ぎて突き当たりに首塚があった。少し丘のようになっていて登り口に鳥居が立っていてそばに「首塚大明神」と彫った石標建っている。
手入れされた石段を登ると小さな祠がありその前にも鳥居が建っている。その前に真新しい石版の由緒書きがある。ここらで、昼でも食べようかと思ったけど淋しくて首塚ということもあってほかの場所で食べることにする。首塚を降りてさっきのT字路に戻り反対側に進む。まもなく峠の頂上と思われるところを過ぎる。
天正10年6月1日明智光秀が1万3000の兵をこの峠を京都の本能寺に向けて通っていったのか。しばらく下りの道を行くとまた車の音が聞こえてきてやがて京都縦貫道路の下をくぐり、上り線と下り線の間をしばらく進んで反対側に出て、国道9号線に出る。またしばらく車の良く通る国道を歩き、また国道と分かれてのどかな田んぼの中の道を進む。向こうから自転車で上ってくる一人の若者とすれ違い「こんにちは」と挨拶を交わす。今日はじめて会った街道を行く人だ。これから、老の坂を越えるのだろうか?しばらくはのんびり里の道を歩き王子神社に着く。ここでやっと昼飯を食べる。持ってきたビールも旨い。
後は、JR亀岡の駅に向けてだらだらと歩く。途中、篠村天満宮という割と広いお宮による。足利尊氏ゆかりの神社だ。なおも長い道をとぼとぼやがてJR馬堀駅が見えてくる。今日は、JR亀岡えきまで行くので、こんどは左折れして進む。まだ大分あるようだ。昔の城下町の雰囲気を出そうと真新しい町並みが続きやがて亀山城の南をぐるーっと廻って亀岡の駅に15時に着いた。あー、くたびれた。
by take4ni4da
| 2007-08-14 22:39
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