久しぶりに、アルプスの山に行ってきた。25日の夜出発し翌朝蓮華温泉から出発。駐車場から正面に雪倉岳が雄大なすがたを見せている。最初緩やかな下りでしばらく行くと、湿原につく。木道の廻りには、シモツケソウや、マイヅルソウなど色とりどりの高山植物が咲いている。樹林帯に入ってなおも下りのみちを行くと渡渉地点に鉄パイプで作ったちょっと頼りなげな橋を渉る。
(話を中断するとだんだん記憶が薄れていくなあ。)さて、ここまででちょっとへばってしまった.いわゆるシャリバテ。友人の励ましを受けて、休憩中にパンをかじる。ちょっと元気が出てきたカナ???
これからが、本格的な登り。慌てずぼちぼち行こうと思う。友人達は先にどんどん行ってしまう。一歩ずつでも前に進もうと進むが、なかなか調子が出ない。ようやく樹林帯を抜けて湿原のピークにつく。ニッコウキスゲが所々咲いていて、中ほどに水場があったので、コップを出して飲む。たまらん。
まだしんどいが、もう戻っても同じこと、ちょっとずつ前へ前へ、上へ上へやっとこさ日本海へ続く栂海新道の分岐に着く。この前どんかっちょ!さんとひげQさんが通ったところだな。ここからは朝日岳三角点までもう少し、よっしゃあ頑張るぞお!木陰もないざらざらの山道を、地面を見ながらふうふう言ってゆっくり登る。廻りの景色は雲がかかっていて見えにくい。と言うより見ている余裕が無い。頂上近くになって上のほうにまささんの姿が見えた。
もう少しだ。午後4時やっとこさ頂上に着く。やれやれ。友人が写真を撮るために待っていてくれた。
感謝!友人達に先に行ってもらって、ちょっと休む。360度の眺望だが天気はいいけど雲が多くて今一つだ。これからは朝日小屋まで下り。木道がしっかりついていて、辺りにチングルマが群生している.傾き掛けた夕日にきれいだ。やがて赤い三角屋根の朝日小屋が見えてきた。5時前ようやく友人達の待つ小屋に到着。ああ、つかれたあ。用意してくれた缶チューハイをググッと呑む。美味い。
ここの小屋の夕食は結構美味しい。疲れた後のビールは美味しいと期待していたが、疲れすぎて今一つ進まなかった。窓から夕日と雲海が見える。夜はさぞ星が綺麗だろうなと思ったが、疲れて寝てしまった。
翌朝は四時半起床、今日は予定では12時間の長丁場なので朝食は途中で食べることにして5時に出発する。朝日岳の裾の水平道をどんどん行くが、少々のアップダウンが答える。天気のほうは上々だ。草が生い茂っているためか、小さな虫がぶんぶんと飛び回るので鬱陶しい。それぞれ、虫除けスプレーを出してシューッ。
ようやく着いたツバメ平で一休み。ここから雪倉岳頂上まで登りだ。また、みんなからどんどん遅れていく。木陰の無い道を黙々と登るが、もう登るしかない。ところどころに綺麗な花が咲いていて、疲れを安らげてくれる。ひと登りして、尾根道に出ると頂上まで一直線。先に登った友人が、「もう少しよ。」と声をかけてくれる。最後の力を振り絞ってようやく頂上だ。さっそくバンダナショットを撮って、風があって寒いので、ちょっと下りたところの非難小屋に急ぐ。
下りる道もザレていてズルッと滑りやすいので注意していく。30分ほどで非難小屋に着いた。中にはトイレもあり、ニ間ほどの板の間になっている。少しの休憩で、次の小ピークまで緩やかな登り例によって遅れ遅れ行く。見上げれば鉢ケ岳の勇姿。鉢の鞍部を過ぎると分岐点のピーク。最初の予定では、このまままっすぐさらに三国境まで行き、小蓮華山を越えて白馬大池を廻り天狗の庭を通って蓮華温泉に下りる予定だったが、時間がかかりそうなので、ショートカットの鉱山道を行くことにする。
今度は僕が遅くなると行けないので、友人に前後挟まれた状態で下りる。ちょっと辛いものがあるがこれもみんなで愉しく下りるのはいい。しばらくサレたゆるい下りを行く。途中コマクサも咲いていた。所々に雪渓もあり一個目の雪渓で転んで服がどろどろになる。四個ほどの雪渓は無事通過。途中昔の鉱山の作業所や事務所跡があり、こんなところまで作業員は通っていたのかと思いをはせる。「うまい水」と岩に書いてある水場で飲んでみたら本当に美味かった。
昼過ぎになっていて腹も減ってきたので大休止して食事をとる。まささんとひいちゃんがラーメンを作ってくれたので分けてもらう。そんなこんなでようやくスリル満点の不安定な橋を渉り、向かいの崖を攀じ登って、しばらく行くと行きに通った木道に出た。もう少しだ。「ビール!ビール!温泉!温泉!」と声を掛け合いながらやっと蓮華温泉に到着。さっそく温泉小屋でビールを購入し(わかばさんは、コーヒー)乾杯!お疲れさん。あと、熱い温泉に入って(気持イイ!)サッパリした所で、帰路につく。最後まで、励ましてくれたみんなに感謝です。ありがとう。
by take4ni4da
| 2006-08-28 06:00
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