明治時代に本願寺を火災から守るために、当時田辺朔郎博士によって作られた琵琶湖疏水の蹴上から4km落差50mを利用して水道が敷かれた。今も、京都の地下にもぐっているが老朽化のために、水漏れが起こっていて使われていないそうだ。しかし、防災の意味で復活の計画もあるとか・・・
その明治の偉業のあとをたどるウオークがKWAの例会として8月25日に開催されるが、今日は下見である。そんな防災設備があったとは、今まで知らなかったので大変勉強になった。京都駅から、東本願寺の赤くさび付いたバルブを見て渉成園の北へ伸びる細い道を行く。この道の途中の配管に水漏れが見つかって、取り替えられたそうだ。河原町通りに出ると北に進み五条通を右に折れると五條大橋を渡って河川敷に降りると、五條大橋の下にも配管が通っているのが分かる。ふたたび五条通を東に進み北に折れて建仁寺の西のとおりを四条通まで北上。四条通を八坂神社に向かって進み、東大路を北上して菊屋橋を渡ったところから白川に沿って進む。三条通にかかる白川橋の裏にも覗き込めば配管が見えるそうだ。今度は三条通を蹴上に向かって進み蹴上のトンネルをくぐってインクラインに沿って登って行ったところに、本願寺水道の貯水槽が有る。このそばには、この偉業を成し遂げた田辺朔郎博士の銅像が、京都の町を見守っている。ここからは疏水が北に流れ、南禅寺の水路閣を通って、哲学の道の横を流れ、銀閣寺で今度は西から北へ白川分水となって高野川と加茂川を地下で横切り堀川へと続く。ウオークのほうはこのあとJR二条駅まででゴール。やく20kmのロングコースだ。尚、この蹴上から東本願寺までのウオークが毎年、ガイド付きで開催されているそうだ。
by take4ni4da
| 2013-05-25 23:41
| KWAウォーク
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