JR二条駅前に、集まったのは今まで出一番少ない4名のメンバー。まあ、少ないですから、のんびり歩きましょうと言うことで出発。「昔この辺に住んでたんよ。」とKuさん。それなら、その懐かしいあたりを通っていきましょう。「あ、あそこの散髪屋さんを曲がったところに家が有ったんや。すっかり替わってしまったけど、あの家はそのときのままや」懐かしそうに語る。「嫁さんと一緒やったら、来させてもらえへんわ」
御池通りに戻って東に進み、「神泉苑」にはいる。平安京の大内裏の南東に接していた禁苑だ。さて、大宮通を南下しよう。途中、二条陣屋と言われる民家の前を通る。古い商家のたたずまいで、門を入った奥に紺色の暖簾がかかっている。入ろうかと思ったけど拝観料1000円というのでパスである。
四条大宮の交差点を渡り一筋南の筋を西に入るとすぐに「光縁寺」だ。門前に「新撰組之墓」の石碑が立っている。入ろうかどうか迷っていると、住職と見られる僧がひょこっと現れて「どうぞ中へ」との声につられ、拝観料100円を払って中に入ると、話好きらしい住職がガイドしてくれた。新撰組と当寺の関係など面白おかしく説明してくれた。「この骨誰の骨やと思う?よお聞いてみ?」と小さな骨を、説明を聞いている女性に差し出す。耳を澄ましていると「わしが切った。」と中から声が・・・。「誰の骨でもないんやで」なんや。説明の後、本堂の裏手にある新撰組隊士28名の墓に参る。本堂前の庭には「佛手柑」なる奇妙な果実もなっていた。
光縁寺を後に、壬生の町をぶらり。壬生川通りを渡ってまっすぐ行ったT字路に屯所跡の一軒「前川邸」今も人が住んでいるため中には入れない。突き当たりを曲がったところには八木邸があり。前に和菓子の店があったので、ちょっと一服。八木邸とお薄のセットで1000円。せっかく来たのだから入ることに。先に屯所餅という和菓子とお抹茶を頂く。美味しい。お茶を飲んでくつろいだ後、荷物を預けて八木邸を見学。中に入るとボランティアの男性が説明していた。この方の新撰組のファンと見られる思い入れのこもった説明を聞く。男性の説明が終わって、われわれは途中からだったので、次の説明まで待ってくださいということで、しばらく待つと今度は女性の方が説明に。さっきの男性と違って、こちらは淡々と事務的に「ここで、芹沢鴨が寝ていて暗殺されました。」など、傷を負って隣の部屋に逃げ込んだ鴨居の刀傷も生々しく説明してくれた。ちょっと違った二人の説明を聞くのもなかなか面白いと感じた。
八木邸を後にすぐのところには、壬生寺があり山門を入ってすぐ右にはこちらも新撰組の墓所がある。中ほどには近藤勇の胸像があり、あの悪役俳優「上田吉次朗」寄贈だそうだ。正面の本堂の横の大きなパゴダ様式の千体仏塔がそびえる。
壬生寺を抜けて道を西へ、すぐの十字路を南へ進み「光徳公園」に着く。もと日本たばこ産業があった場所でかなり広い公園だ。ここで、今日はお昼とする。ちょっと寒いので、陽だまりの場所を探したらちょうど4人がけのベンチがあったのでお尻合わせで座る。鳩がたくさん居て、弁当を広げるといっせいによってきておねだりをする。最後に記念写真を撮って杯ポーズ!
午後は、五条通を渡りJR丹波口の東の道を南に。両側に京都市中央卸売市場がある。駅のはずれ辺りにある小さな神社「嶋原住吉神社」の角を曲がると、花街の島原に入る。黒い格子窓の角屋、輪違屋を巡り、島原大門をくぐる。輪違屋は現在も御茶屋として営業をしているそうだ。
島原花街から、JR嵯峨野線の高架沿いに歩いて七条通を渡ると、梅小路公園に着く。公園はすごい賑わいで、入ってすぐのところに全国のラーメン店がテントを並べてラーメンフェスティバルをやっている。どこかによって食べてみたいところだけど、昼ごはんも食べたところだから人を掻き分け通り過ぎる。最近整備された梅小路公園の電車展示館で休憩。ここには、チンチン電車の車体が保存されている。休みの日は、園内をチンチン電車が走っているのだけど、今日はお休みみたいだ。
人でにぎわう梅小路公園を後に、京都水族館の横を通り大宮通に出て北上。龍谷大学の前から西本願寺に入る。ここにも新撰組の屯所があったが、隊員が余りにもうるさく騒ぐので、二年後移転を余儀なくされたという。もう少ししたら、境内のイチョウがまっ黄色に染まる。西本願寺の休憩所でお茶をもらって休憩した後、あとは京都駅前のHホテルの喫茶室でお茶にする。お疲れ様でした。
by take4ni4da
| 2014-11-03 23:52
| 567倶楽部ウォーク
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